人を動かす
存在自体は知っており機会があれば読みたいと思っていた。
以前読んだCareerSkillsでも絶賛されていた本でもあったため読むに至った。
本書の構成は大きく四部に分かれている。
・人を動かす三原則
・人に好かれる六原則
・人を説得する十二原則
・人を変える九原則
それぞれの原則では著者の実体験や歴史的偉人(著者はリンカーンの研究を長年行っていたそうで、
リンカーン絡みが多い)にまつわる話といった具体例に基づいて説明があるため、わかりやすい内容となっている。
特に印象に残ったのは、
・人を動かすには、どうしたらそうしたくなる気持ちを対象となる人に起こさせることができるかを考えること
相手の立場になって考えるとは言うが、そう考えたことはなかった。
こうしてくれたら嬉しいなと利己的なことが先に出ていたと思う。
・自分に関心を寄せる人々に関心を寄せる
その人に関心も寄せずに好きになってもらえるなんて都合良くないということ。
たしかに。勝手に好きになってもらえるわけがない。
まとめ
さすが名著と呼ばれるだけあって古くてもとてもいい本だった。
多少古いところがあるものの、概ね今でも十分通用する内容だと思う。
本文中に何度も書いてあるが、誠意が大事。原則に従ったとて本心でないと
すぐバレるし逆効果になるおそれさえもある。
思うに人を動かすにも、好かれるにも、説得するにも何でも相手の立場に
身を置くべきで、これには相手を気遣うぶんの余裕が必要。
ということは常日頃からそれを持ち続けられるように行動することが重要。
みんながこれを心掛ければ優しい世界になるはず。
とりわけリーダー的なポジションにいる人にはぜひ一読してもらいたいなと思う。