理由はそのうち考える

まずやってみよう

リーンスタートアップ

リーンスタートアップを読んだ

https://www.amazon.co.jp/dp/4822248976

アジャイル関連の書籍や記事などを読んだり聞いたりするときに頻出するが触れたことがなかった。 最近読んだチームジャーニーでMVPという用語が出てきたときにリーンスタートアップ由来のものだと知り、 いよいよこれは読むしか無いと思って読んだ。

リーンスタートアップとは

リーンとは痩せた・引き締まったが転じて無駄がないという意味で、スタートアップは起業を意味する。 リーンスタートアップとはその2つの単語から成る。

リーンスタートアップの考え方

多少自分の解釈が入っているが、要はビジョンを掲げ、実現のための戦略を練り、構築-計測-学習の フィードバックループを通して継続的に調整を行う。その調整の節目の中でピボット(方向転換)が 必要であれば行い、製品を作り上げる。

用語

本書に出てきた言葉で気になったものなどをピックアップする。

アントレプレナー

起業家。本書においてはスタートアップで働く人すべてを指す。

MVP(Minimum Viable Product)

構築-計測-学習のループを回せるレベルの製品で、最小限の労力と時間で開発できるもの。プロトタイプではなくあくまで製品。

成長のエンジン(engine of growth)

市場も顧客も多岐にわたるスタートアップが共通して持っているもの。 新しい製品、新しい機能、新しいマーケティング方法などによってエンジンを改良し、企業として成長する。

革新会計(Innovation Accounting)

検証による学びを実現できているかどうか、前進しているかどうかを確認できる体系的なアプローチ/評価指標。

学びの中間目標

革新会計における三段階の中間目標。それぞれベースライン/エンジンのチューニング/ピボットするか否か。 MVPを使ってデータを取ることができるようになる段階(ベースライン)。そのデータを基に仮説検証サイクルを回す段階(エンジンのチューニング)。 さらにその検証結果を基に方針転換をするかどうかを見極める段階。この三段階を通じて最終的な製品を作り上げる。

リーンスタートアップの五原則

  1. アントレプレナーはあらゆるところにいる

  2. 起業とはマネジメントである

  3. 検証による学び

  4. 構築-計測-学習

  5. 革新会計(Innovation Accounting)

感想

顧客にメリットをもたらすものに価値を置き、それ以外はムダと考える。その一点にのみ集中するというのがシンプルでわかりやすい。 行き詰まったとき、価値に立ち返り、それを道標にして進みゆく。また構築-計測-学習のフィードバックループをMVPで小さく回して 舵取りをポイントポイントで行いつつ、ビジョンの実現を目指していくのはまさしくアジャイル。親和性の高さを感じつつ、 リーン/アジャイルと表現されることにも納得した。自分もプロダクトを作る一人のエンジニアとして、この考え方を大事にしたいと思う。 最後になるが、本書中に出てくる具体例が多いので個人的には読むリズムが上がらなかったことが少し残念だった。