理由はそのうち考える

まずやってみよう

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK の読書メモ

勉強会は先日ふりかえったが、その準備に使用した本書についてもさらっとまとめておきたい。 ものすごくジャストなタイミングで本書が発売されて本当に良かった。

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構成

基礎編と実践編の二部構成。基礎編はスクラムの基礎。主にスクラムガイドの内容。 実践編は架空の開発現場を舞台に、スクラムの進め方をマンガ形式でわかりやすく説明している。

気づき・再発見

本書を読んでいるうちに気づいた点などを列挙する。

自己組織化のためにはコミュニケーションがとても重要

スクラムの価値基準に対してメンバー全員の共通の理解を持つことがとても重要。

リリースに必要な作業があれば、リリーススプリントとして特別に設ける

スクラムガイドには無いところ。

ふりかえりは楽しいもの

ついつい問題点を探してネガティブな方向にいきがち。うまくいったことも共有する。

約束を守るために無理をしない

コミットメントを守るために時間をかけてでも終わらせようとしがちだが、それでは良くない。 無理がツケとなって却って悪循環となるおそれがあるし、能力に見合った成果が出るようにしなければならない。

失敗を認める文化

失敗できない状況では成長は見込めない。

間に合わない場合はスコープを調整する

QCD+Sの観点。一番変えやすいのがスコープ。

価値基準を探求し、文化を育む

文化は行動によって形成される。価値基準を深く理解し行動したい。

感想

マンガ大好きな自分としては、実践編の導入部分は大変読みやすかった。また本書はスクラムガイドを 読んだあとの2冊目に良いと感じた。スクラムガイドを読むだけだと、なんとなく分かった気にはなるものの、 スクラムを始める準備はおそらく整わない。本書はその「で、どうしたらよかったっけ?」となりそうなところを補完している。 さらに、理解を深めるために様々な書籍の紹介があるのが素晴らしい。導かれるままに次の段階へステップアップできる。 登場人物の名前が一人称や性格、担当などそのまま過ぎたのは、個人的には少し残念な点だったように思う。