ふりかえりで自己組織化ライフを送る
チームのメンバーにふりかえりについて説明する機会がありそうなので整理する。
ふりかえりとは? - WHAT
一定期間の過去の行動をふりかえり、今後の活動に生かすための取り組み。 PDCAのC(check)にあたる。
なんのため? - WHY
開発プロセスを改善するため
チーム(個人)の成長のため
変化に適応するため
永劫完璧なシステムはない。時間経過・人の入れ替え、その他の外的要因など様々なパラメータによって綻びてくる。 そういった変化に適応するための楔となる重要なイベントである。
やりかた - HOW
色々なやり方がある。同じ手法が長く続くとマンネリ化してしまうおそれがあるので、ケースバイケースでやり方を変えてみるとよい。
KPT
最も有名なふりかえり手法のひとつ。Keep,Problem,Tryの軸でふりかえる。
YWT
やったこと、わかったこと、次にやることの軸でふりかえる。
経験に基づいたふりかえり。
TimeLine
出来事を時系列とGood/Badで軸取りして整理する。
5Whys
いわゆるなぜなぜ分析。なぜを複数回繰り返して本質的な問題を捉える。
Fun/Done/Learn
Fun、Done(またはDeliver)、Learn という3軸で円を交わるように書いて、活動内容をプロットしてふりかえる。分布を見ながら、次どうしていきたいかといったことを話し合う。
ポイント
ポジティブで生産的にする
今後の活動をより良くかつ楽しくしていくための取り組みなので、ネガティブにならない。
問題 VS 私たちの構図
敵対関係が生まれてしまうとあら探しに終わってしまう。
改善点を挙げすぎない
やりすぎ禁物。本当に重要なものにフォーカスする。
定期的なイベントとして実施する
不定期にすると、間隔が空いて先の改善点挙がりすぎ問題が起こるかもしれない。 定期的に実施することでリズムを生まれてふりかえりやすくなる。
短時間で行う
長時間になると疲れてしまい、継続的に行えなくなる。 事前に準備するなどして効率よく進められるようにする。
まとめ
ふりかえりの概要とやりかたをざっとまとめてみた。スケジュールが押していたり急な割り込みが 入ったりするとついその作業を優先しがちだが、ふりかえりは日頃の行いを見直すチャンスであり、 変化に適応するための大事なイベント。そのことをきちんと理解しておく必要がある。